台湾のコーヒー市場の規模と消費量。台湾ではコンビニコーヒーが人気!

コラム 台湾

台湾のコーヒー市場の規模と消費量。台湾ではコンビニコーヒーが人気!

 

台湾の街を歩いていると本当にたくさんのカフェを目にします。

どのお店も繁盛しており、台湾人がよくカフェを利用し、よくコーヒーを飲むことが分かります。

では、具体的に台湾人はどれくらいコーヒーが好きで、どんなカフェが人気なのでしょうか?

実例やデータを用いて台湾のカフェ事情を解説していきます。

 

台湾人のコーヒー消費量

国際コーヒー機関ICO(International Coffee Organization)の調査によると、2021年の台湾人のコーヒー消費量は72.5万袋(1袋=60kg)で、年間のコーヒー消費数は約28.5億杯、平均で一人当たり年間122杯を飲んでいることが分かりました。

2018年から毎年平均1.6%ずつ上昇している計算になりますので、台湾では順調に市場規模が大きくなっているということです。

ただし、全世界における台湾人のコーヒー消費量は約0.45%であり、世界規模でいうとそこまで多くないです。

なお、2021年時点で台湾のコーヒー市場は約800億台湾元と言われています。

 

台湾人のコーヒーを飲む頻度

台湾のネット調査機関 網路溫度計 が1,121名の台湾人に対して調査を行なった結果、 台湾人のコーヒーを飲む頻度は以下の通りであることが分かりました。

毎日2杯以上:9.5%

毎日1杯:30.3%

2〜3日に1杯:24.3%

4〜6日に1杯:18.9%

飲まない:14.8%

その他:2.2%

台湾人の約4割が毎日1杯以上飲み、約85%が週に1杯以上飲みます。

 

台湾のカフェチェーンの店舗数

台湾花蓮県にあるコンテナを利用したスターバックス

台湾花蓮県にあるコンテナを利用したスターバックス

日本と同じように、台湾にも多くのカフェチェーン企業が存在します。

それでは台湾の店舗数は実際どれくらいあるのでしょうか?

2021年11月のデータで少し古いですが以下の通りとなります。

ルイーザコーヒー(路易莎咖啡):527店舗

スターバックスコーヒー(星巴克):506店舗

85度C:437店舗

cama:151店舗

HWC(黑沃咖啡):60店舗

ダンテコーヒー(丹提咖啡):50店舗

※カッコ内は中国語名

日本スターバックスの公式サイトによると、2022年9月時点で日本にはスターバックスが1,771店舗あるようです。

日本の人口は1億2,000万人ほどで1,771店舗、台湾の人口は2,300万人ほどで506店舗ということなので、スターバックスの店舗数だけで結論を出すのは良くないですが、台湾は人口に対してカフェの店舗数が多い可能性があります。

また、上の図を見てもわかる通り、台湾には【ルイーザコーヒー(路易莎咖啡)】というスタバよりも大きなカフェチェーンが存在し、他にもスタバとほぼ同規模の【85度C】が存在します。

これらを考慮するとやはり台湾のカフェは多いと言えるかもしれません。

 

台湾のコーヒー業界を語る上では無視できないコンビニコーヒー

台湾のコンビニコーヒーは非常に人気がある

台湾のコンビニコーヒーは非常に人気がある

ここまで台湾のカフェチェーンについて解説してきましたが、台湾ではコンビニコーヒーも人気です。

台湾のネット調査機関 網路溫度計 によると、過去1年間に7-11でコーヒーを買ったことがある人は調査対象者の90.1%おり、過去1年間にファミリーマートでコーヒーを買ったことがある人は調査対象者の74.7%いることが分かりました。

台湾ではコンビニのスマホアプリが普及しており、アプリ内で簡単にまとまった量のコーヒーが購入できて、任意の店舗でアプリ内のコードを差し出すだけでコーヒーを受け取ることができます。

ほとんどの場合、10杯や20杯などまとまった量を販売をしており、1杯で換算すると安くなるような割引制度が充実しています。

台湾はスマホを使いこなす老人も多く、老人も若者もスマホアプリでコーヒーを購入しています。

ただし、コーヒーのまとめ買いには有効期限があり、期限が過ぎるとコーヒーを受け取ることができなくなってしまいます。

こうした制度によりコーヒー購入頻度と利益率を引き上げています。

ちなみに、2022年8月時点の調査で、台湾には13,000店舗のコンビニがあり、1,582人に1店舗ある計算になります。

日本には約58,000店舗のコンビニがあり、2,070人に1店舗ある計算です。

台湾の1人あたりコンビニ店舗数は世界No.2です(1位は韓国の1,200人に1店舗)。

 

どんどん増えるスペシャルティコーヒーのお店

統計があるわけではありませんが、台湾では豆を厳選し味にこだわるスペシャルティコーヒーの店が増えています。

その地域に1店舗しかない個人店はもちろんのこと、少数店舗経営のチェーン店も存在します。

有名どころでいうと、Zhan Lu コーヒー(湛盧咖啡)はチェーン店でありながら質にこだわり高級路線を貫いています。

ほか、OKLAOコーヒー(歐客佬咖啡)は安価に本格的な輸入豆が購入できることで人気です。

近年では福岡のカフェチェーン「REC COFFEE」が台中に2店舗同時出店したことが現地で話題になりました。

ここで紹介したのはほんの一例であり、台湾には様々なコーヒーショップが存在します。

 

参照記事:哪種咖啡最受歡迎?台灣熱門連鎖咖啡排行揭曉 路易莎搶下第三名

参照記事:【2021年】CITY PRIMA精品咖啡即將突破3,200店,搶攻黑金浪潮 全新換豆體驗精品之道,「衣索比亞古吉精品咖啡」登場

参照記事:連鎖咖啡一哥是誰?星巴克遭它超越

参照記事:台灣超商覆蓋率全球第二 超商群雄的下一戰

参照記事:コンビニエンスストア 店舗数合計【2022年3月末】

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