今回は台湾台北にある主要なショッピングエリアを7つご紹介します。
これら7つはそれぞれ客層(年齢、性別など)が異なり、それに伴い買えるものやトレンドも異なります。
台湾のトレンドや台湾で流行っているものが知りたい方は、これら7つのショッピングエリアについて調べてみるといいでしょう。
きっとどのようなものが売れているかを知ることができますよ。
【目次】
① 信義商圈

信義商圈
完全に一致するわけではないですが、例えるなら信義商圈は日本の銀座や丸の内のようなエリアです。
信義商圈は台北随一のビジネス街であり、金融機関や国際企業の台湾本社が集中しています。
また、信義商圈はデパートが立ち並ぶ高級ショッピングエリアでもあります。
新光三越、微風信義、ATT 4 FUN、統一百貨店などのデパートが林立しており、台湾で人気のある最新の国内外ファッションや家電製品が揃います。
さらには台湾のランドマーク的存在である台北101ビルもあり、観光にも適しています。
・客層:20代後半〜40代の社会人、カップル、高所得層、外国人観光客(特に日本人、韓国人、欧米人)
・店舗:各種ファッションブランド、ラグジュアリーブランド、百貨店限定品、ハイエンドコスメ、デザイナーズ家具、輸入食品、鼎泰豊をはじめとする人気台湾料理店、ホテルの高級レストラン、高級食品(デパート内のスーパー)
・最寄り駅:台北MRT市政府駅(駅周辺一帯)
② 東區商圈

東區商圈
東區商圈は年齢層がグッと下がりZ世代(10代や20代)が多く訪れる場所です。
これもいい例えかどうかは分かりませんが、日本で言うと新宿や渋谷のような場所です。
最新のカフェ、最新のスイーツショップ、最新のグルメが出店しており、若者向けのファッションや最新の日韓トレンドが追えます。
タイムリーな事例で言うと、2025年7月に日本の人気ドーナツ店「I’m donut ?」が開店し、連日大行列となっています。
また、新光三越デパートもあるので30代以上の層もおり、ハイブランドや高価格レストランも楽しむことができます。
・客層:10代後半〜30代前半の若者、特におしゃれに敏感な女性が中心。SNS世代が多い。
・店舗:韓国系・日系ファッション、台湾ローカルブランド、アクセサリー、ヴィンテージ雑貨、話題のスイーツ
・トレンド:インスタ映えするカフェや路地裏ショップが急増中。韓国・日本からのトレンドがリアルタイムで流入。
・最寄駅:台北MRT忠孝復興駅(駅周辺一帯)
③ 西門町商圈

西門町商圈
台湾の原宿と呼ばれるポップカルチャーの発信地です。
こちらも年齢層が低く、高校生や大学生が多く訪れることで知られています。
KPOPグッズ、ゲームやアニメなどのサブカルチャー系の店が多く、連日若者で賑わっています。
一方、西門町は同性愛者が集う町としても知られており、ポップカルチャーとはまた違った一面も持ち合わせています。
リベラルな文化を重視する台湾らしい街と言えるでしょう。
・客層:10代〜20代前半の学生や若者グループ。男性も女性も多い。
・店舗:ストリート系ファッション、K-POPグッズ、コスメ、ゲーム・アニメ関連、屋台グルメ
・トレンド:日本文化やK-POPの影響が強く、コスプレイベントやライブも多数開催。
・最寄り駅:台北MRT西門駅(駅周辺一帯)
④ 中山商圈(別名:南西商圈)

中山商圈(別名:南西商圈)
中山商圏は洗練された大人の街です。
ホテル、カフェ、デパートなどが多く、主に20代後半以降の大人世代が集まります。
また、別の一面として、日本風の居酒屋や日系ホテル(ホテルオークラ)が多く、台湾在住日本人や日本人出張者が多く集まるエリアとしても知られています。
他、このエリアの中にある「赤峰街」と呼ばれる地域にはおしゃれな雑貨店や流行のスイーツ店が軒を連ねており、多くの若者がショッピングを楽しんでいます。
台北駅から1駅と便利な立地にあり、さまざまな一面を持つことから、多様な人々が出入りするエリアと言えるでしょう。
客層:20代後半〜50代の社会人、大人カップル、日本人観光客、日本人出張者
店舗:ライフスタイル雑貨、アートブック、ナチュラルコスメ、台湾デザインの服・小物、日本居酒屋、日本料理店
トレンド:日系カフェや台湾クラフト系ブランドが台頭。ゆったりした時間を楽しむ人が多い。
最寄り駅:台北MRT中山駅(駅周辺一帯)
⑤ 士林夜市商圈

士林夜市商圈
士林夜市は台湾最大級の夜市であり、ローカルグルメとB級カルチャーが満喫できます。
敷地面積、屋台の数、屋台の種類(食事に限らず、服や雑貨も多い)などどれをとっても「商圏(ショッピングエリア)」と言って差し支えないレベルです。
ここは他のショッピングエリアとは異なり、地元民、台湾人観光客、カップル、社会人、学生、外国人観光客などあらゆる層が集まる場所です。
台湾は屋台文化が発達しており、屋台にも流行り廃りがあります。(近年では中国大陸のグルメが流行っている)
台湾の最新の屋台事情を知るためにも、ぜひ一度台湾で一番大きな夜市を体験してみましょう。
客層:10代〜60代まで幅広い。地元住民、学生、国内外の観光客が混在。
店舗:屋台グルメ、カジュアル衣料、雑貨、スマホアクセ、ゲーム景品
トレンド:タピオカや大鶏排(フライドチキン)、レトロゲームが人気。台湾の食文化に強い関心を持つ層が多い。
最寄り駅:台北MRT劍潭駅(駅から徒歩5分)
⑥ 永康商圈

永康商圈
こちらは上でご紹介した5つの商圏とは異なり、屋台は少なくデパートもない、グルメストリートのような場所です。
小籠包、牛肉麺、ドリンクスタンド、マンゴーかき氷、アイスクリーム、中華菓子、オシャレ雑貨などの路面店が立ち並んでいます。
台湾人旅行客以外にも日本人や韓国人などの外国人観光客も多いです。
ここを訪れれば台湾のインバウンド事情(台湾を訪れる観光客がどのようなものを求めているのか?)を知ることができます。
台湾のインバウンドに関心がある方はぜひ訪れてみましょう!
客層:30代〜60代の大人層、グルメ観光客、女性グループ
店舗:台湾料理、台湾スイーツ、工芸雑貨、日本スタイルのカフェ、茶器、漢方系コスメ
トレンド:地元の素材にこだわるカフェや、オーガニック商品、手作り感あるギフト系が人気。
最寄り駅:台北MRT東門駅(駅周辺一帯)
⑦ 富錦街
(著作権の関係で画像見つからず)
こちらは台北松山空港近くにある街路樹が美しいおしゃれなストリートです。
日本で例えると代官山や中目黒のような雰囲気で、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりとショッピングを楽しむことができます。
出店している店は主に、個性的でアート感覚溢れるカフェ、こだわりのあるセレクトショップ、台湾人デザイナーによるブランド、書店、生活雑貨店、美容室などです。
観光地のような賑やかな雰囲気はなく、地元の感度の高い30〜40代の大人やおしゃれな若者・家族連れが集まるエリアで、喧騒を避けて落ち着いた時間を過ごしたい人におすすめです。
台北の中でも少しカラーの違うエリアと言えるでしょう。ここを訪れたら台湾に対する印象が変わるかもしれません。
客層:地元の感度の高い30〜40代(女性多め)、おしゃれな若者(女性多め)、家族連れ
店舗:個性的でアート感覚溢れるカフェ、こだわりのあるセレクトショップ、台湾のデザイナーによるブランド、書店、生活雑貨店、美容室
トレンド:ただ流行を追うような商品ではなく、こだわりが感じられる服やグッズが多い。
最寄り駅:台北MRT松山機場駅(駅から徒歩7分ほど)