ここ数年、台湾ではフードデリバリーサービスがかなり普及してきています。
街を歩けばすぐ配達員を目にしますし、職場にもフードデリバリーを利用する同僚が必ずいます。
また、ここ1〜2ヶ月は武漢発の新型コロナウイルスの影響により、フードデリバリーサービスを利用する人が一層増えたような気がします。
そこで今回、台湾のテック系ニュースサイト”數位時代”にてフードデリバリーサービスの比較記事を発見したので、その内容をまとめました。
台湾で流行っているフードデリバリーサービスとその違いについて理解が深まる内容となっています。
※文中の金額は「1台湾元≒3.64円」で計算
【目次】
■台湾で流行っているフードデリバリーサービス4つ
現在台湾で流行っているフードデリバリーサービスは、主に以下4つです。
①UberEATs
②foodpanda空腹熊貓
③Deliveroo戶戶送
④有無外送
台湾の経済部統計処が公開する資料によると、2018年の台湾の外食産業の規模は4,745億台湾元(約1兆7,271億円)であり、うち、フードデリバリー市場の規模は5%ということが分かりました。
この数字に基づき計算すると、台湾におけるフードデリバリーの規模は約237億元(約862億円)程度ということになります。
ただ、これは2018年のデータなので、2020年現在はもう少し変化があると思われます。
①UberEATs
UberEATsは台湾で高い知名度を誇るフードデリバリーサービスです。
提携店が多く、不定期に限定クーポンを配るなどの特徴があります。
デリバリー費は平日が30台湾元(約109円)、休日が60台湾元(約218円)であり、最低消費金額は規定されていません。
UberEATsとUberのアカウントは共通であるため、クーポンコードを使い回すことができます。
ただ、Uberはアメリカ企業であるため、カード払いは海外での決済という扱いになります。
そのため、1.5%の手数料が上乗せされてしまいます。
なお、UberEATsには「優饗方案」というシステムがあり、常連客はこのシステムを利用することでお得に決済をすることができます。
具体的には、毎月120台湾元(約437円)を払うだけで、199台湾元(約724円)以上の注文した際にデリバリー費が無料になるというシステムです。
また、このシステムを利用することにより、注文をキャンセルしても手数料がかからなくなります。
②foodpanda空腹熊貓
foodpandaは台湾で最も早い段階からフードデリバリーを行なっていた会社です。
その他のフードデリバリーアプリと比べると、クレジットカードのクーポン・配送地区の範囲・提携先レストランなどが多いです。
(金門のような離島にも進出しています)
この他、foodpandaは、台北の特定区域においてのみ24時間デリバリーを行なっている点が特徴的です。
また、デリバリー費は29台湾元ですが、一部のレストランはデリバリー費無料サービスを提供しています。
③Deliveroo戶戶送
台湾への進出が最も遅れたのが、この ”Deliveroo戶戶送” です。
その他のデリバリーアプリと比べると、配送範囲とクーポンは少な目となっております。
しかし、150台湾元(約546円)分の注文で配送料が無料になるサービスを展開し、一気に知名度が上がりました。
なお、UberEatsと同じように、2019年12月末より1.5%の海外手数料がかかるようになっています。
④有無外送
こちらも他のデリバリーアプリに比べると知名度は低めです。
ただし、2020年からPi錢包(モバイル決済アプリ)と協力し、割引できるようになりました。
また、玉山Pi錢包とPi錢包アプリを紐付けて利用した場合、4.5%のPiコインがフィードバックされます。
そして、これら電子決済以外にも、「揪團訂餐」や「累積紅利點數」などの特殊な支払い方法もあります。
「揪團訂餐」は、他のユーザーと一緒に注文して一緒に運んでもらい、デリバリー費を分担するというものです。
「累積紅利點數」は、簡単にいうとポイント制のことです。
満300台湾元(約1,092円)の注文をすると、20台湾元(約73円)ごとに1ポイントを獲得することができます。
10ポイントで1台湾元分(約3.6円)の割引となり、注文時に使用することができます。
また、レストランや配達員にレビューすると、1回につき10ポイントが貯まるようにもなっています。
なお、有無外送のデリバリー費はほとんどが39台湾元(約142円)です。
ただし、レストランによっては「満399元(約1,452円)の注文でデリバリー費無料」などの表示があります。
■提携カードで決済することで、もっとお得に注文ができる
UberEatsやDeliverooに関しては、海外手数料の1.5%がかかるというデメリットがあります。
ただ、提携しているカードで決済することで、この1.5%を帳消しにするほどの割引を受けることができます。
例えば、UberEatsであれば、MasterCardを支払い用カードに設定しておくことで、新ユーザーは350台湾元(約1,274円)以上の注文で100ポイント受け取れるようになります。
UberEatsの1ポイントは1台湾元(約3.6円)として換算されるため、これは約28.5%のフィードバックに相当します。
他にも、会社ごとに様々なカード会社との提携プランがあり、うまく使いこなすことでお得に注文できるようになります。
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