ここでは台湾コスメ(化粧品)業界の概要を解説していきます。
一般的に台湾人女性は日本人に比べてあまり化粧をしないと言われています。
しかし台湾のコスメ市場は着実に伸び続けています。
さっそく以下で市場規模や人気ブランドなどについて見ていきましょう。
【目次】
台湾コスメ(化粧品)業界の市場規模
日本でいう経済産業省に相当する中華民国経済部の調査によると、2022年の医薬品・化粧品分野の市場規模は2146億台湾元(=約1兆317億円)であり、このうち清潔用品・化粧品が約49.7%を占めていることが分かりました。
医薬品・化粧品分野の成長率は毎年3.5〜4.3%程度であり、コロナ期間中は一時的に需要が激減したものの、2022年は大きくV字回復をし、それ以降は以前と同じような成長率を保っています。
なお、日本の化粧品の市場規模は3兆円以上と言われており、日本の人口は台湾の約5.3倍であるため、一人当たりで見ると日本人の方が多く化粧品を使用していることが分かります。
※2024年5月現在、1台湾元=4.8円
参考資料:中華民国経済部 統計処
台湾人女性はあまり化粧しない?
一般的に、日本人や韓国人と比べると、台湾人はあまり化粧をしないと言われています。実際、台湾ではすっぴんの女性を目にする頻度は高く、先ほどの市場規模の数値を見ても台湾人の方が化粧をしないことが分かります。
それでは、台湾女性は一体どのような場合に化粧をするのでしょうか?ちょっとした買い物(コンビニやスーパー)や病院や散歩に行く程度では化粧はしませんが、友人とレストランに行ったり仕事で人と接する際には化粧をすることが多いです。いずれにせよ日本人よりも化粧品の消費量は少ないです。
ただし、台湾は夏が長く暑い日が続くので、日焼け止めや日焼け止め効果のある化粧品はよく売れています。
台湾人はどこで化粧品を買うのか?
LnDataという台湾の調査会社による2023年のデータによると、台湾人の34.4%がECサイトで、23.3%がドラッグストアで、15.4%がデパートで化粧品を買っていることが分かりました。
ECサイトで購入している層は20代〜40代と幅広く、ドラッグストアは20代〜30代の若年層が、デパートは30代〜40代の層が購入しているとのことです。
ちなみにドラッグストアに関しては、「屈臣氏」「康是美」「小三美日」「寶雅」「日藥本舖」「Tomod’s」などのチェーン店があり、近年は「マツモトキヨシ(松本清)」「ドン・キホーテ(唐吉軻德)」「サツドラ(札幌藥妝)」のような日系店も増えてきています。
参考資料:【數據專題】疫後美學新商機
台湾発の人気化粧品ブランド
台湾では日本や韓国のコスメブランドの存在感が大きいですが、実は台湾発のブランドもなかなか人気があります。ここでは台湾発の人気化粧品ブランド及び各ブランドの人気商品を紹介していきます。
台湾中に店舗を展開しているドラッグストアチェーン「屈臣氏」や「康是美」で購入することができるので、興味がある方は台湾旅行の際に探してみてください。
ブランド①:1028
1028のコスメはアジア人の肌の色、肌質、顔の輪郭などに適しており、自然な美しい肌を演出します。1028のベースメイク製品は持続性があり肌になじみやすいと言われています。
1028のインスタアカウント:https://www.instagram.com/1028_taiwan/
ブランド②:heme
hemeの製品は多彩なカラーバリエーションがあることで有名です。使用感は滑らかで色付きが良く、メイク初心者でも使いやすいです。
hemeのインスタアカウント:https://www.instagram.com/hemecosmetics/
ブランド③:Solone
Soloneの人気商品である「防水眼線膠筆(防水アイライナージェルペンシル)」は、発売されてすぐに多くの賞を受賞し、さらに10年以上もの間ベストセラーとなっています。使用感は滑らかで、軽く一筆描くだけで豊かなラインを描くことができ、持続力があり、にじみにくいという特徴があります。アイライナーペンシル以外にも、アイシャドウ、アイプライマー、アイブロウなどもSoloneの人気商品です。
Soloneのインスタアカウント:https://www.instagram.com/solone_taiwan/
ブランド④:FreshO2
FreshO2の創業者の親族は医師であり、肌に優しい製品を作っています。さらに、定期的に他社とのコラボレーション製品を発売しています。
FreshO2のインスタアカウント:https://www.instagram.com/fresho2.com.tw/
ブランド⑤:Kaibeauty
Kaibeautyはメイクアップアーティストの張景凱によって設立されたシンプルなスタイルが特徴のコスメブランドです。プロがメイクしたような効果を実現することができ、コンシーラーだけでも7つの色があり、肌を明るくし、カバーし、自然なメイクを演出します。また、無重力飛長睫毛膏(マスカラ)は柔らかくて持続性があり、防水配合がされているのでメイクがにじみにくいです。
Kaibeautyのインスタアカウント:https://www.instagram.com/kaibeauty_official/
ブランド⑥:Bevy.C
Bevy.Cは、メイク前のスキンケアに重点を置き、アルコール、A酸、MI.MCI、人工着色料などの成分を含まない製品を提供しています。シンプルなスキンケア方法を主張しており、製品はすべて天然素材で作られており、非動物性成分で作られています。また、肌が弱い敏感肌の方にも適しています。ベースメイク製品は薄い仕上がりであり、カメラの前でも完璧な状態を保ちます。
Bevy.Cのインスタアカウント:https://www.instagram.com/bevyc_official/