日本と同じように、台湾も毎年5月第二週の日曜日は母の日となっています。
中国語では「母親節」といって、台湾でも母親に贈り物を送ったり食事をご馳走するなどして日々の感謝を伝えます。
デパート、レストラン、観光地などでは母の日のために特別なキャンペーンを打ち出すこともあり、その経済効果はとても大きいです。
というわけで今回は台湾の母の日についてその経済効果や各社のキャンペーンについてご紹介していきます。
※以下、調査内容は全て2023年のものです。
【目次】
台湾の母の日について
母の日の日付は国によって異なりますが、台湾は日本と同じく5月第二週の日曜日に行われます。
もちろん国定の祭日ではありませんが、5月第二週の日曜日と決まっているので、毎年必ず休日に祝うことになります。
また、中華文化では親孝行を良い行いであるとしていることもあり、母の日は一年の中でも比較的重要なイベントの一つです。
これは台湾在住の私個人の感覚にすぎませんが、台湾の母の日は日本よりも確実に盛り上がります。
祝い方は人それぞれですが、カーネーションを贈る風習は日本と同じで、それ以外にも豪勢な食事をしたりプレゼント送ったりします。
台湾人の母の日の予算は?
台湾の求人サイト「yes123」が会員(社会人)に対し母の日に関する調査をしました。
調査によると、母の日を祝う予定がある人は全会員のうち93.4%にのぼり、その予算は一人につき平均6,543元(約28,800円)であり、昨年の5,857元(約25,800円)を11.7%も上回りました。
予算が上回った理由としては、コロナの収束や普發現金(2023年、台湾政府は税を多く徴収したとのことで国民一人につき現金6000元を返金しました)が関係していると考えられます。
台湾人の母の日の祝い方は?人気のプレゼントは?
それでは、台湾人は母の日をどのように祝うのでしょうか?
以下、同じくyes123の調査結果です。
祝い方は、「家族での食事」(86.1%)、 「プレゼントを贈る」(77.1%)、「ケーキを買って祝う」(40.3%)、「家族で旅行に行く」(21.1%)の順で多いことが分かりました。
家族で食事をする場合は、「台湾料理または中国料理を食べに出かける」(39.4%)、「自宅で料理を作る」(36.9%)、「日本料理を食べに出かける」(32%)、「欧州料理を食べに出かける」(26.3%)、「その他の異国料理を食べに出かける」(18.9%)、「アメリカ料理を食べに出かける」(10.3%)の順で多いことが分かりました。
プレゼントに関しては、「現金(紅包)」(45.2%)、「健康食品」(42.5%)、「化粧品またはスキンケア製品」(31.5%)、「カード」(29.7%)、「花束」(23.6%)、「衣料品」(22.5%)、「家族全員の写真を撮る」(21.9%)、「調理器具」(21%)、「国内旅行」(19.9%)、「マッサージチェア」(19%)の順で多いことが分かりました。
なお、現金をプレゼントすると聞くと日本人は違和感を感じますが、台湾では誕生日や記念日に現金を送金したり、年末年始にお年玉を大人に送ることは一般的です。(いくらでも送っていいと言うわけでなく、4は死を連想するので避け、それ以外の2000元や8000元などの偶数が良いとされる)
台湾の母の日の経済効果は?
台湾のとあるニュースサイトは、台湾の全被雇用者数は914.6万人であり、そのうち93.4%が母の日を祝う計画があるため、平均予算6,543元に基づくと、今年の労働者がもたらす「母の日の経済効果」は約559億元に達する可能性があると試算しました。
これはあくまで理論上の数字ですが、事実に基づいて算出した数字であり、わりと参考にできる数字だと思います。
2023年、台湾企業は母の日にどのようなキャンペーンを打ち出している?
台湾現地で生活していると、母の日に合わせて本当に数多くのキャンペーンが行われていることが分かります。
ここでは台湾企業がどのようなプロモーションキャンペーンを行なっているかを一部紹介させていただきます。
セブンイレブン
母の日の期間中、買い物したらもらえるポイントの増加や、コーヒー1杯購入でもう1杯もらえるキャンペーンを行なっています。
萊爾富(コンビニ)
指定商品が大幅割引(33%引き)。
康是美(ドラッグストア)
指定商品が大幅割引(12%引きなど)。
スターバックス
特大サイズの飲料を2杯注文すると、もう1杯無料でもらえる。
Uber Eats
一定金額以上の注文をすると、抽選でデパートの商品券が当たる。
統一時代百貨(デパート)
一定金額以上の会計で、大幅割引。
以上は一部の大企業によるプロモーションですが、もちろん中小企業や小さな商店もプロモーションを行なっています。
また、サービス業だけでなくカード会社や通信会社なども大小様々なプロモーションを行なっています。
日本以上に親孝行を重視する中華圏(台湾)では、母の日は本当に大きなイベントなのです。
参考記事:上班族慶祝母親節平均預算6543元 最夯三禮出爐(サラリーマンの母の日の卑近予算は6543元。最も人気の贈り物トップ3を解説。)
参考記事:母親節優惠一次收!711咖啡、星巴克「限時三天」買一送一,火鍋肉量免費升級(母の日のキャンペーンまとめ!7-11のコーヒー、スタバの「3日間限定」1つ買ったら1つ無料、火鍋店での肉大盛り無料など)