激しい競争で劇的に良くなる中国のレストランのサービス

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一昔前だと中国のレストランはサービスが悪い、お釣りを投げる、呼んでも店員が来ない、最悪等と言われていました。しかし都市部に限って言えばもはやそのようなことは過去の話、沢山のレストランが激しい競争を繰り広げた結果、中国のレストランのサービスは劇的に向上しています。サービス競争でどんどんレベルアップしていく中国のレストランですが、サービスの充実という意味では日本とは異なる面白いアプローチも沢山みることができます。

例えば、この写真
スマホを入れるビニール袋と眼鏡ふき

日本にも進出している火鍋屋さんですが、来店し席に着くと小さなビニール袋とメガネ拭きが渡されます。小さなビニール袋は写真でもわかるように携帯電話を入れる袋です。火鍋はスープやタレ等油っこい食べ物ですから、携帯電話を袋に入れればそうした油やタレ、スープのハネから携帯電話を守ることができるというわけです。もう一つのメガネ拭きは、メガネをかけているお客さんだけに配られます。さらに写真には写っていませんが、服にハネた油やタレがつかないようにエプロンも配られます。

このサービスはこの火鍋屋さんが始めたサービスですが、競争が激しい中国では、他のレストランもすぐにこうしたサービスを真似して導入しますから、結果としてサービスのレベルがどんどん上がっていくことになります。サービスといえば店員の対応や態度に目が行きがちですが、中国ではこうした目にみえる形でのサービスがお客さんからも評価を得やすい傾向があります。

テーブルのQRcode

席のQRコードをスキャンすると支払いをすることができるレストランも増えている

ケータリングサービスの爆発的な普及で実店舗を持つレストランは以前に比べ経営が苦しくなっていると言われますが、人気店はこのように絶え間ない新サービスの投入で、厳しい競争環境の中戦い続けています。

これからも様々な新サービスが出て来るに違いない中国のレストランは注目の業界だと言えるでしょう。

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