普段、中国の情報に接している人でも、中国人の普段の生活については意外に知らないことが多いのではないでしょうか。例えば下の写真、これは一体何でしょうか。
中国語が読める人ならすぐわかると思いますが、そうですレストランのスタッフ募集の看板です。左側が役割、そして右側が月給になっています。
上の文章は「業務拡大のため人員募集、容姿端麗、苦労に耐えられる人、経験者優先、勉強と定期的昇進の機会提供」となっています。
上から順番にみていきますと
役割 | 月給(元) | 円換算(1元≒16元) |
---|---|---|
服务员(一般店員) | 3,600元~5,500元 | 57,000円~88,000円 |
传菜员(料理運び店員) | 3,000元~4,000元 | 48,000円~64,000円 |
经理助理 (マネージャーアシスタント) |
5,000元~7,000元 | 80,000円~110,000円 |
楼面主管(フロアマネージャー) | 4,000元~6,000元 | 64,000円~95,000円 |
迎宾(来客応対係) | 3,600元~4,800元 | 57,000円~76,000円 |
洗碗(皿洗い) | 3,000元~3,800元 | 48,000円~60,000円 |
保洁(掃除係) | 3,000元~3,800元 | 48,000円~60,000円 |
となっています。
面白いのは一般店員と料理運び店員がわかれているところで、一般店員は客応対をメインの仕事として、料理運び店員は料理を厨房からテーブルに運ぶことを主な仕事としています。中国のレストランでたまに店員を呼び止めると呼び止められた本人ではなく、別の店員が対応に来るのは、呼び止められた店員が料理運び店員のためです。
更にこのレストランの募集には書いてありませんが、レストランではよく「まかない、住むところ提供」という求人もよくあります。物価も家賃もとても高い上海ではこのような条件でないと飲食業に人が集まらないという点では日本に事情が似ているかもしれません。