いつもはビジネスや時事ニュースに関する内容が多いこのコラムですが、今回は趣向を変えて台湾土産に関する内容をお伝えします。
台湾土産といえば「パイナップルケーキ(中国語:鳳梨酥)」が有名です。台湾旅行で買ったことがある人やご友人からもらったことがある人も多いのではないでしょうか?
今回、台湾のとあるニュースメディアが「パイナップルケーキの人気ブランドトップ10」をまとめていたのでその内容をお伝えします。
ネットで投票を募ったランキングなので公平公正な内容になっていると思われます。
最初に:台湾土産「パイナップルケーキ(鳳梨酥)」とは?

パイナップルケーキ(鳳梨酥)
鳳梨酥はパイナップルジャムとバターで作った餡をクッキー生地の皮で包んで焼いたものである。日本では一般にパイナップルケーキとも呼ばれている。形状は5cm角程度の直方体をしており、重量は約40~50g、一口から二口で食べられる大きさになっている。主な原料は小麦粉、バター、砂糖、卵、牛乳、パイナップルジャムなど。サクサクした皮の中に、しっとりとしてやや歯ごたえのある餡が入っている。食べたときにパイナップルのほのかな甘みと酸味が口の中に広がる。
パイナップルケーキ(鳳梨酥)は台湾土産の定番です。
正確な数は分かりませんが現在は数多くの企業が製造・販売しています。
空港や駅だけでなく観光地でもよく見られるお菓子です。
台湾茶との相性がよく日本人にも愛されています。
台湾土産「パイナップルケーキ(鳳梨酥)」ランキングトップ10!
それでは早速、台湾のパイナップルケーキの人気トップ10を紹介していきます。
台湾のニュースメディア「経理人」がネットで投票を募り公開したランキングです。
2019年9月の記事であり少し古い内容ですが、パイナップルケーキ業界には新興企業がないため、現在でも十分参考にできる内容です。
10位:日出宮原眼科
日の出グループが経営する宮原眼科は日本統治時代の眼科を改築したスイーツ店です。フルーツやお茶のフレーバーのアイスクリームが有名ですが、パイナップルケーキも製造しています。
日の出のパイナップルケーキは冬瓜を使ったパイナップルジャムではなく、土鳳梨という酸味あるジャムを使っていることで有名であり、土鳳梨ジャムを最初に使い始めた企業とも言われています。
9位:三統漢菓子
三統漢菓子は台北の老舗中華菓子店です。日出宮原眼科と同じようにパイナップルケーキは土鳳梨を使用しており天然の酸味があります。
台北101から遠くなく台北の都心に位置しているため、旅行者でも訪れやすいです。パイナップルケーキ以外にも多くの商品が売られているのでお土産選びにも困りません。
8位:金磚有限公司
金磚有限公司は「台農2号鳳梨」という品種のパイナップルだけを使用しており、1個のパイナップルからパイナップルケーキを5個のみ作ることにこだわっています。良質なパイナップルの美味しい部分の果肉を使用し、高品質で香り高い製品を生産することを心がけています。
第7位:俊美食品
俊美食品は台中の有名中華菓子店です。
土鳳梨ではなく冬瓜を使ったパイナップルケーキであり、甘味が強いのが特徴です。
また、パイナップルケーキだけでなく台中名物の太陽餅も有名です。
第6位:小潘蛋糕
台北板橋にある小潘蛋糕は毎年中秋節の時期には4〜5時間も並ぶほど人気です。
ここのパイナップルケーキはサクサクしていて油っぽくなく、冬瓜を使ったジャムが大人気です。
第5位:熊米屋愛心烘焙坊
熊米屋愛心烘焙坊は基隆という台北郊外の都市にあるお菓子屋さんです。
台北からは列車で1時間ほどであり距離が離れているので旅行者が寄るのは難しいです。
しかし、ネット上での評判は良く、土鳳梨と冬瓜を組み合わせたジャムは絶品と言われています。
第4位:佳德糕餅
佳德糕餅はパイナップルメーカーの定番的な企業です。
台北に店舗を構えていますが、多くのおみやげ屋さんで購入することが可能です。
甘すぎず、あっさりとしすぎず、多くの人から愛されています。
第3位:吳寶春麵包
吳寶春麵包はベーカリーのワールドカップ・CDM大会で優勝した経歴をもつ有名ベーカリーです。
そんな名店が作るパイナップルケーキは、味が濃厚で、皮は油っぽくなくて香りが高く、多くの人々から愛されています。
元々は高雄の店でしたが、現在は台湾各地に店舗があり、高鉄(台湾の新幹線)の駅構内にも出店していることがあるので、旅行者でも比較的簡単に入手することができます。
第2位:微熱山丘(サニーヒルズ)
微熱山丘は元々は台湾南投県というパイナップル畑が広がる農村地帯から始まりました。
現在は台湾だけでなく日本にも出店していますので、すでにご存知の方も多いことでしょう。
パイナップルケーキのジャムの部分は手作りにこだわっており、バターは天然のものを使用し、小麦粉は日本製を使用しています。
酸味と甘味のバランスがよく、パイナップルの繊維がジャムの中に残っているのが最大の特徴です。
第1位:義美食品
義美食品は日本統治時代である1934年よりパイナップルケーキの製造を開始しており、その後様々な菓子を製造する大企業へと成長を遂げました。
義美食品のパイナップルケーキのジャムは土鳳梨、冬瓜、砂糖、麦芽糖をバランスよく使用しており、多くの人に愛される絶品の味となっています。
全国の義美ショップと呼ばれる店舗で気軽に購入することができ、食べる機会が多いのも愛されている理由の一つと言えるでしょう。