台湾のICカード「悠遊カード」が琉球銀行と提携!20年7月から日本でサービス開始

コラム ニュース 台湾

台湾で最もポピュラーなICカードに「悠遊カード」というものがあります。
これは日本のスイカのような、公共交通機関やコンビニで使える電子マネーです。
これまで悠遊カードは台湾内でのみ使用することができました。
しかし、このたび琉球銀行と提携して日本でのサービスを開始することになりました。
これにより訪日台湾人は日本国内で現金なしで買い物ができるようになります。
今回は悠遊カードの日本サービス開始について詳細をまとめました。

■「悠遊カード」とは?


悠遊カードは、台湾の交通系非接触型ICカードです。
地下鉄、バス等の他、コンビニや飲食店等広く商業利用が進んでいます。
全国民数の3倍を超える発行実績、7割強(71.4%)の取り扱いシェアがあり、圧倒的な浸透度があります。

  • 台湾表記:悠遊卡(発音:ヨーヨーカー 英語表記:Easy Card)
  • 運営母体:悠遊卡股份有限公司(EASYCARD CORPORATION)
  • 流通枚数:7,890万枚(2019年10月時点)
  • 取扱金額:10,862百万NT$( 同上 )

■悠遊カード 最初の国外提携先は日本、7月より開始予定

2020年2月、悠遊カードの陳亭如社長は琉球銀行との業務提携を発表しました。
琉球銀行が代理店となり、悠遊カードの決済システムを開発します。
琉球銀行が持つ5000の加盟店で使用できるだけでなく、全国の地銀などにもシステムを提供して加盟店を広げてもらう予定です。
加盟店から得る手数料収入は悠遊カード社と琉銀で折半し、台湾観光客が支払った際の為替手数料は琉銀に入ります。
なお、使用開始は東京オリンピックが始まる2020年7月を目標にしています。
観光庁によると、2018年には4,808千人(年度)の台湾人が日本を訪れました。
五輪の時期は台湾人観光客がさらに増えると予想されるため、それを見込んでの開始目標となります。

■悠遊カードの日本展開により、訪日台湾人にどのような変化が起きる?

①会計の時間が省ける

海外では会計に時間がかかるものです。
まず、お金の種類を知らないので、数えるのに時間がかかります。
また、言語が異なるため、コミュニケーションに時間がかかることもあるでしょう。
しかし、悠遊カードで支払えば、こうした会計の時間が省けます。

②現金をいくら両替するか考えなくていい

海外旅行では、現金をいくら両替するか悩むものです。
しかし、もちろん全ての場面で悠遊カードが使えるとは限りませんが、悠遊カードを使うことができれば、両替の悩みも減ります。

③より気軽に買い物できる

悠遊カードは台湾の銀行口座と紐づけられ、それにより決済が行われます。
気軽に支払いができるため、より多くお金を使う可能性があります。

④日本旅行のハードルがさらに下がる

台湾人にとって、日本は一番旅行しやすい国の一つです。
近くて、安全で、文化的に身近で、食事が口に合います。
これに加えて気軽にICカード払いができるとなれば、日本旅行のハードルがさらに下がるのは間違いないでしょう。

参考:台湾でシェア7割の電子マネーが日本に上陸 琉銀と提携 7月から全国へ拡大
参考:台湾「悠遊カード」との提携について 琉球銀行
参考:悠遊付3月上線!手機直接儲值、搭捷運,赴日也有新功能

関連記事