台湾高雄をアジア有数の国際都市に!政府主導の「亜洲新湾区計画」を解説します。

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高雄市

 

台湾南部の高雄市はアジアを代表する国際都市になるべく「亜洲新湾区計画」を進めています。

果たして高雄市はアジアを代表する国際都市になることができるのでしょうか?

今回はこの「亜洲新湾区計画」について解説していきます。

 

「亜洲新湾区計画」とは?

「亜洲新湾区計画」は2011年に前高雄市長・陳菊が提唱し、アジア新湾区とも呼ばれています。高雄港周辺のウォーターフロントエリア(前鎮区、苓雅区、鹽埕区)を中心に、国内外からの投資を誘致し、従来の重工業からソフトパワー重視にシフトするという総合再開発計画です。

今後さらなる発展を遂げるため、過去10年間で交通・文化・産業に関するインフラ(高雄ライトレール、高雄展覧館、海洋文化及流行音楽センター、衛武営国家芸術文化センター、高雄港国際旅客船ターミナル、高雄市立図書館総館など)を建設してきました。

高雄ライトレール

高雄ライトレール

高雄展覧館

高雄展覧館

衛武営国家芸術文化センター

衛武営国家芸術文化センター

高雄市立図書館総館

高雄市立図書館総館

 

政府「高雄アジア湾5G AIoTイノベーションパーク」の設立を宣言!

2021年2月28日、蔡英文総統は高雄市を訪問し「高雄アジア湾5G AIoTイノベーションパーク」の設立を宣言しました。

高雄のベイエリアに産業クラスター、新イノベーションパーク、人材センター、スマート施設、フィールドアプリケーションを創り、高雄を台湾の5G AIoTシティとすることで、計300億元規模の投資を促進し、生産額で約1200億元の経済効果を期待しています。

また、中央政府は「アジア湾5GAIoTイノベーションパーク」に110億台湾元を投資することでより多くの業者が高雄のイノベーションサプライチェーンに参入することを期待し、現高雄市長は高雄アジア湾5G AIoTイノベーションパークに投資する業者への補助金を増やすことも発表しています。具体的には、高雄アジア湾5G AIoTイノベーションパークに4億元以上の投資をするものには無利子で融資を行い、家賃に関しては最初の2年間は無料、3年目と4年目は40%引き、5年目と6年目は20%引き、5年間で200万元の住宅税免除などの優遇措置をとる予定です。他、高雄市は最大で200人の従業員に対して給与の25%を補助する措置も計画しています。

この計画は中華民国経済部が主導し、同部技術課、産業開発局、中小企業課、産業技術研究所、情報政策課のリソースを利用し、国家発展審議会、運輸省、通信審議会、文化省などの協力を得て実施される予定です。

 

最後に

わたしもこの10年で何度か高雄を訪れていますが、行くたびに都市の姿が変化していると感じます。

ウォーターフロントエリアには奇抜な形をしたモダンなビルが立ち並び、道や施設は清潔に保たれ、景観のぱっと見の印象でいえばシンガポールのような雰囲気さえ感じられます。また、実際に衛武営国家芸術文化センター内部を視察し施設の説明を受けたこともありますが、内部には欧米の最新の音響設備が導入されており収容可能人数も世界トップクラスを誇るなど、高雄を文化発信の中心にするという心意気も感じられます。

現段階では国際都市としての実力をまだ持っていませんが、アジアの中心にあるという地の利、言語的利点(中国語)、優れたインフラ(主に貿易港)を活かせば、今以上に発展することは可能でしょう。

台湾といえば台北の存在感が大きいので高雄はこの陰に隠れてしまいがちですが、今後は高雄市の発展から目が離せません。

 

参考記事:5年投資110億!蔡英文宣布亞灣5GAIoT創新園區啟動

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