台湾人が日本旅行で買う意外な人気土産。考え方や生活習慣はこんなに違う

コラム 台湾

ガチャガチャ:台湾でもブーム拡大中!

台湾人が日本旅行で買って帰るお土産と言えばどんなものが思い浮かびますか?例えば、京都を旅行した台湾人なら八橋やお漬物でしょうか?

もちろん、八橋のようなご当地の有名お土産はよく買われます。しかし、実際のところ台湾人は日本人が想像もしないものをお土産に買っていくことがあります。今回は台湾人の考え方や生活習慣を説明しつつ、日本人が思いもしない台湾人に人気な日本土産をご紹介いたします。

1|水筒:大量に水を飲むのが当たり前の台湾生活

水筒:大量に水を飲むのが当たり前の台湾生活

水筒:大量に水を飲むのが当たり前の台湾生活

台湾では「一日中こまめに水分をとること」が健康の基本とされています。台湾は亜熱帯気候及び熱帯気候に属しており30度を超える日が多いです。そのため、熱中症を避けるために喉が渇く前に水を飲むことが推奨されています。また、台湾では水を多く飲むとデトックスを促進することができるという考えが浸透しており、西洋医学のお医者さんも東洋医学のお医者さんも必ず「水を多く飲んでください」と言います。こうした習慣から、水筒は台湾人にとっての必携アイテムとなっており、学校や職場に水筒を持っていくことが習慣化しています。

日本の水筒はデザイン性に優れているだけでなく保温・保冷性能が非常に高く、軽くて持ち運びしやすいのが特徴です。象印やタイガーの製品は台湾でも人気ですが、日本の方が品揃えが豊富で価格もお得なので、旅行中に自分用に購入するだけでなく、家族や同僚への実用的なお土産としても重宝されています。また、スタバのご当地水筒も大人気であり、「東京」「京都」「札幌」などとプリントされた水筒をコレクションする人も多いです。

2|キャラクターグッズ:「大人も全力で楽しむ」文化がある

キャラクターグッズ:「大人も全力で楽しむ」文化がある

キャラクターグッズ:「大人も全力で楽しむ」文化がある

サンリオ、ジブリ、ちいかわ…。日本のキャラクターグッズは台湾でも絶大な人気を誇っています。台湾人は子どもだけでなく大人も堂々とキャラグッズを楽しむ文化が根づいており、オフィスで使う文房具から、生活用品、スマホ用品まで、幅広いジャンルでキャラ商品が愛用されています。「日本でしか手に入らない限定グッズ」や「季節ごとのコラボ商品」は特に注目度が高く、日本のロフトやドンキホーテ、駅ナカのキャラショップを巡るのが旅行中の定番コースになっている人も多いです。

3|ガチャガチャ:台湾でもブーム拡大中!

ガチャガチャ:台湾でもブーム拡大中!

ガチャガチャ:台湾でもブーム拡大中!

実は今、台湾の若者の間で密かに「日本のガチャガチャ」がブームになっています。台湾にもカプセルトイはありますが、種類の多さ、クオリティの高さ、そして「毎月新作が出る日本のスピード感」に追いつけないため、日本旅行中にガチャガチャを楽しむ人が一定数います。ガチャガチャは何が出るか分からないという運試し感もあり、「旅の思い出」「ちょっとした自分へのご褒美」として人気です。しかもサイズが小さく持ち帰りやすいため、大量に回してコレクションする人もいます。中にはスーツケースのすき間をガチャグッズで埋めて帰る人もいるとか…!

4|薬:やさしい効き目が“安心”と大人気

薬:やさしい効き目が“安心”と大人気

薬:やさしい効き目が“安心”と大人気

台湾では薬の成分が強めに処方されていることが多く、体質によっては副作用を感じやすいことがあります。その点、日本の市販薬は「効き目がマイルドで体にやさしい」「安心して飲める」というイメージが定着しています。日本の薬は台湾でも買えることがありますが、台湾では値段が非常に高いです。日本では安く買えるのも人気の理由と言えるでしょう。ちなみに、台湾人に特に人気の薬は、風邪薬、鎮痛薬、胃腸薬、のど飴、目薬などであり、「もしものときの備え」だけでなく、「お守り」のような感覚で常備薬として買って帰る人が多いです。

5|食品:食べ物に対する“探究心”が止まらない!

食品:食べ物に対する“探究心”が止まらない!

食品:食べ物に対する“探究心”が止まらない!

台湾人はとにかく「食」に対する探究心がすごいです。このように書くと「日本人だって食べることが大好きです」とご意見をいただきそうですが、台湾人はそもそも食べる量が日本人より多く、旅行時に観光よりも食を重視する人が一定数いるほどです。日本人よりも食に貪欲だと断言できます。日本旅行中に各地のご当地グルメやお菓子、調味料などを食べてみて、お土産として持ち帰るのは当たり前の光景です。ただし、肉製品(ハム、ソーセージ、ジャーキーなど)は台湾への持ち込みが厳しく規制されているため、購入時には注意が必要となります。

6|チェーン店の商品:安心感と“本場”の魅力

チェーン店の商品:安心感と“本場”の魅力

チェーン店の商品:安心感と“本場”の魅力

無印良品、ユニクロ、GU、niko and…など、日本を代表するライフスタイルブランドは台湾市場に進出して久しく、大人気の定番ブランドとなっています。ただ、日本の店舗の方が品揃えが豊富で価格が安く、日本限定商品が売られていることもあるので、日本旅行時にチェーン店を訪問する台湾人は非常に多いです。「知ってるお店だから安心して買える」「本場だから特別感がある」──この“安心×特別”という組み合わせが、台湾人旅行者の購買意欲を後押ししています。

7|家電製品:ウォシュレット便座も買って帰る!

家電製品:ウォシュレット便座も買って帰る!

家電製品:ウォシュレット便座も買って帰る!

最後にご紹介するのが家電製品です。炊飯器、美顔器、電気シェーバー、ドライヤーなどは定番ですが、特筆すべきは「ウォシュレット便座を買って帰る人がいる」という事実です。台湾でもウォシュレットは少しずつ普及していますが、日本の製品は「信頼できる」「使いやすい」「価格が安い」と三拍子そろっているため、自宅への設置用として買う人がいます。空港で大きな家電を抱えている台湾人を見かけたら、それはきっと“生活をより快適にするための投資”かもしれません。

まとめ|“実用性と満足感”を求める台湾人の買い物スタイル

日本人が「思い出」や「気持ち」を大事にしてお土産を選ぶのに対し、台湾人は「実用性」や「日常で使えるかどうか」を重視する傾向があります。だからこそ、キャラグッズも、水筒も、薬も、生活にしっかり根づいたものが人気なのです。街中や空港で大きな家電や大量のガチャガチャを持っている台湾人を見かけたら、ちょっとだけ“文化の違い”に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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