台湾 食品やお酒の展覧会(展示会) まとめ

コラム 台湾

台湾美食展

ここでは台湾の食品やお酒関連の展示会について解説しています。

台湾にはどのような展示会があるのか?

出店社数や来場者数はどの程度か?

それぞれの展覧会にはどのような特徴があるのか?

などについて簡潔にまとめましたので、参考にしていただけますと幸いです。

 

台湾の食品関連の展示会

台湾美食展(Taiwan Culinary Exhibition)

台湾美食展

台湾美食展の公式サイト

台湾美食展は毎年夏に台北にて行われる、台湾政府交通部観光署が主催する台湾で最大規模のグルメの展示会です。政府が主催しているため、毎年中華民国総統をはじめとした政府関係者が出席し、他にも数多くの芸能人や著名人が参加します。

2024年は8月2日から8月5日にかけて台北世貿中心にて行われました。会場内を「台北・新北・基隆・宜蘭」、「桃園・新竹・苗栗」、「台中・彰化・南投」、「雲南・嘉義・台南」、「高雄・屏東」、「花蓮・台東」、「金門・馬祖・澎湖」など台湾の地域別に分け、地元で人気のお土産屋さん、レストラン、B級グルメ店などを招いて配置しました。

公式サイトの発表によると、2024年の来場者数は4日間合計で104,575人に達し、2023年から5.23%増加しました。また、会場全体で240名以上のシェフや職人が参加し、約600のブースが出店し、約400回の料理ショー、美食講座、料理教室などが開催されました。

【2024年  台湾美食展】入場者数

2024年(人) 2023年(人) 成長率
一日目 19,283 18,438 4.58%
二日目 30,017 27,965 7.34%
三日目 35,341 33,125 6.69%
四日目 19,934 19,847 0.44%
合計人数 104,575 99,375 5.23%

※上表は台湾美食展の公式サイトより転載

↑台湾美食展2024の様子

また、多くの出展者が予想を超える売り上げを記録し、来場者の多さと購買意欲の高さに驚きました。なかには売れ行きがあまりに良く緊急で在庫補充を行う場面も見られました。

例えば、ミシュランビブグルマンを取得した台南グルメ「鮮蒸蝦仁肉圓」は13500個を完売し、「山海豆花」の花生酥絹豆花、「十二月粥品」の無骨七雞粥と松露蕈菇雞粥、「鯉魚」の花膠禮盒と花菇禮盒、全国漁業会の蒲燒鰻や龍膽石斑のシリーズ製品、大豆産業連盟の全製品、台南市漁業会の全製品、福祿寿酒品の全製品も完売しました。

他、ミシュランビブグルマンを受賞した台中のレストラン「滬舍餘味」は5,500個以上の生煎(焼き餃子)を販売し、昨年の2,000個を大きく上回りました。また、花蓮の「砂卡噹自然農莊」の馬告香腸は4日間で5,000本以上を売りました。

※参考:台湾美食展の公式サイト

※参考:2024台灣美食展-交通部觀光署 邀您暢遊臺灣樂享「台玩味」

 

台北国際食品展覧会(FOOD TAIPEI)

台北国際食品展覧会

台北国際食品展覧会の公式サイト

台北国際食品展覧会は毎年6月ごろに行われる、中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)主催の台湾最大規模の食品見本市です。

2024年は6月26日から6月29日にかけて台北南港展示ホール (TaiNEX)にて開催されました。前述の台湾美食展がお土産店や外食店の展示会だったのに対し、台北国際食品展覧会は生鮮青果、農產物加工品、家禽製品、シーフード、食肉と食肉加工品、食用油、乳製品、健康食品、冷凍食品、缶詰類、焼き菓子、ビスケット、ワイン&アルコー ル飲料、コーヒー&紅茶、ジュース&清涼飲料、調味料&菓子類などの台湾の食材が集まる見本市となっています。

主催の中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)によると、2024年は世界77カ国・地域から5,000人を超える外国人バイヤーを含む合計約5万人が来場し、海外バイヤーの来場者の上位5カ国・地域は日本、韓国、マレーシア、香港、フィリピンでした。また、ブース数は4,600に達しました。

日本からの出展は、ジェトロが日本台湾交流協会台北事務所と協力してジャパンパビリオンを設置し、26都道府県から64社・団体が出展し、牛肉や水産品・水産加工品、アルコール飲料、調味料、菓子など多様な日本産食品が出品されました。

↑台北国際食品展覧会2024の様子

※参考:台北国際食品展覧会の公式サイト

※参考:JETRO公式サイト

※参考:台湾Yahooニュース

※参考:「FOOD TAIPEI 2024」にジャパンパビリオン設置、日本産食品の輸出拡大に期待

 

台湾のお酒関連の展示会

台北国際酒展(Taipei Wine & Spirits Festival)

台北国際酒展(Taipei Wine & Spirits Festival)

台北国際酒展(Taipei Wine & Spirits Festival)

台北国際酒展は毎年11月に行われる、展昭國際企業股份有限公司が主催するお酒の展示会です。2024年は11月15日から11月18日にかけて台北南港展覽館にて行われます。

2023年は531のブースが設けられ、254の業者が出展し、来場者数は214,556人に達しました。ウイスキー、ワイン、日本酒などの出展が多く、日本からも多くの業者が駆けつけた展示会となりました。

なお、主催者である展昭國際企業股份有限公司は台北以外にも台中や高雄などの大都市で別の季節にお酒の展示会を開催しています。なかでも台北国際酒展は最大規模であり、台北は桃園国際空港からのアクセスが良いため、参加したい場合はぜひ台北国際酒展に参加してみましょう。

↑台北国際酒展2023の様子

※参考:台北国際酒展2024の公式サイト

※参考:2023年の報告

 

最後に

台湾には規模が小さなものも含めるとまだまだたくさんの展示会が存在します。

今回はなかでも特に規模が大きく日本の業者も数多く出展するものをご紹介しました。

どの展示会会場も台北の都心から近く、MRTなどの公共交通機関で簡単に行くことができます。

入場費も150から300元ほどで廉価であり気軽に参加することができます。

興味がある方はぜひ参加してみましょう。

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