2020年1月11日・台湾総統選挙の立候補者と支持率まとめ

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2020年1月11日に台湾総統選挙が行われます。
結果次第では中台関係や日台関係が大きく変わる選挙です。
私たち日本人も無関係とは言えないため、概要をまとめてみました。
具体的には、台湾総統選挙制度、立候補者の政策、政治思想、直近の支持率などについてです。

■はじめに 〜台湾総統選挙について簡単に解説〜


正しくは「中華民国正副総統選挙」と言います。
直接選挙方式で総統と副総統を同時に選出します。
任期は4年で、アメリカ大統領選挙と同じ年に行われます。
これは、アメリカの東アジアの安全保障問題を政策課題に乗せやすくするためと言われています。
なお、2020年1月11日の選挙は第15回目の総統選挙となります。

■現任の総統は蔡英文氏


現在は2016年に当選した民進党の蔡英文氏が総統を務めています。
任期中、蔡英文氏は主に防衛、労基法の改正、原発廃止、年金制度改革、婚姻の平等などに取り組んできました。
これらリベラルな政策が支持を得てきたのは確かです。
しかし一方で、中国と距離を置いたことで国交のある国が減り、批判も受けました。

■2020年台湾総統選挙の立候補者

現在の立候補者は以下3名です。

①総統:蔡英文、副総統:未定


政党:民進党
スタンス:リベラル
対中国:台湾は中国の一部でなく、主権国家であると主張。
具体的な政策:西側諸国との経済的結びつきを強化、労基法改正、年金制度改革、少子化対策など。
現総統。過去4年間で取り組んできた政策は台湾の重要課題だが、長期スパンで取り組まねばならないものばかりである。よって目に見える成果が出しにくく、一部からは批判も受けてきた。台湾の総統は連続で就任できるのは2期までと決まっているため、今回当選すれば2024年は立候補できない。

②総統:韓国瑜、副総統:張善政


政党:中国国民党
スタンス:中道右派
対中国:中国に対し融和的。中国との経済的結びつきを強化したい。
具体的な政策:年金制度改革に反対、学費ローンを政府が支払う、交換留学生の学費を一年間支給、台湾人の子を妊娠した外国人配偶者・中国人配偶者の即時保険加入(現在は台湾に満6ヶ月住まないと加入できない)など。
現高雄市長。最大の対抗馬。現総統の政策に対し、成果が分かりやすい政策を打ち出している。ただ、一部の有権者からは台湾の重要課題に取り組まず、聞こえのいい政策ばかりを打ち出しているという批判の声もある。

③総統:宋楚瑜、副総統:未定


政党:親民党
スタンス:中道右派
対中国:中国に対し融和的。台湾独立に反対。
具体的な政策:2019年11月13日に立候補を決定したばかりであり、詳細は未発表。
過去に台湾省省長や行政院新聞局局長を務めたベテラン政治家。また、過去4回総統選挙に立候補していおり(全て負けている)、今回は5回目の総統選立候補となる。中国共産党と太いパイプを持つことからAPECの台湾代表に度々選ばれている。

■直近の支持率

※スマートフォンでは右にスクロールすることで全ての表を見ることができます

調査機関 調査期間 有効回答数 民進蔡英文 国民韓国瑜 親民宋楚瑜
美麗島電子報 11-11-11-12 1,070 40.5% 27.5% 10.0%
綠黨 11-11-11-11 1,030 42.6% 29.7% 10.9%
蘋果日報 11-08-11-10 1,073 41.2% 25.6% 8.4%
兩岸政策協會 11-06-11-08 1,072 48.9% 28.8% 9.6%
TVBS 11-04-11-07 1,187 45% 37% 10%
ETtoday新聞雲 11-01-11-07 4,451 43.7% 32.6% 7.7%
旺旺中時集團 11-04-11-05 1,120 36.5% 26.4% 7.9%
綠黨 11-04-11-05 1,001 46.8% 27.5% 9.9%
蘋果日報 11-01-11-03 1,076 41.2% 25.5% 8.0%
綠黨 10-28-10-29 1,112 41.8% 30.7% 11.7%
ETtoday新聞雲 10-22-10-27 1,110 39.7% 30.6% 7.9%
美麗島電子報 10-24-10-25 1,069 42.9% 26.0% 9.1%
台灣民意基金會 10-21-10-22 1,089 46.1% 31.1% 11.4%
美麗島電子報 10-14-10-15 1,072 46.4% 28.0% 8.7%

どの機関の調査においても、民進党の蔡英文氏がリードしています。
ただし、選挙まで時間がある上に、浮動票もあるため、まだまだ結果は分かりません。

■参考資料

(日本語)
(中国語)

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